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中日新聞掲載の大学記事

2012.09.19

災害時に威力発揮 蓄光製品を紹介 名古屋で展示会

 蛍光灯や発光ダイオード(LED)の光を蓄えて、消灯後も光り続ける「蓄光製品」を紹介する展示会が18日、名古屋市中村区の名城大名駅サテライトであった。災害時に威力を発揮する製品が並び、行政の防災担当者らの来場が目立った。

 蓄光を研究する名城大理工学部の藤田晃弘教授の呼び掛けで、全国のガラスやゴムのメーカー、建設会社など蓄光製品を扱う全国の15社が加盟する「発光システム研究会」が開催した。

 昨年の東日本大震災で、暗い避難所で過ごした被災者がいたことから、避難路の表示板やランタンが注目を集めた。わずか10分間、蛍光灯の光を当てただけで、10時間にわたって淡い光を放つ新製品もあった。

 藤田教授は「電源がなくても光る蓄光は災害時に役立つ。公共施設だけでなく、一般家庭でも使ってもらえれば」と話した。

 中部地方整備局の堀与志郎・総括防災調整官の講演もあり、東日本大震災の教訓や南海トラフ巨大地震への備えを来場者120人が考えた。(相坂穣)

(2012年9月19日 中日新聞朝刊県内総合版より)
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