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中日新聞掲載の大学記事

2012.06.15

全日本大学野球 三重中京大が惜敗 課題胸に最後の秋へ

 第61回全日本大学野球選手権大会に東海地区代表として出場した三重中京大(松阪市)。大阪体育大学と延長戦の熱闘の末、1−2で惜敗したが、ナインは「秋につながる試合だった」と、最後の全国舞台となる秋の明治神宮大会に向け、早くも闘志を燃やしていた。

 三重中京大は今の4年生を最後に新入生の募集を停止。後輩が入らず、昨秋の新チーム結成後は4年生部員24人全員で練習の準備や雑用をこなした。しかし、最初は練習に遅刻したり、すぐに準備を始めなかったりとまとまりのないチームだった。そこで、「全員がそろうまでは練習を始めない」とルールを決めた。

 1人の部員のために練習場で何時間も待つこともあったが、次第に意識が変わり、練習開始の30分前には全員が集まるように。3月から春季の県学生野球リーグが始まると、さらにチームの意識が1つになっていった。「部員らが勝利に向けて同じ方向を向き出した」と河野大樹主将は振り返る。

 5月に浜松市で開かれた東海地区大学野球選手権では、ほとんどの部員が出場し3日間で6試合を戦い抜き、全国切符を手にした。

 惜しくも初戦敗退となったが、河野主将は「打てなかったことや投手のコントロールなど課題が見つかった」と次の全国の舞台を見据えていた。(平野梓)

(2012年6月15日 中日新聞朝刊三重総合版より)

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