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中日新聞掲載の大学記事

2012.06.16

全日本大学野球 愛院大4強届かず

■亜大に完封負け

 全日本大学野球選手権第4日は15日、神宮球場で準々決勝の残り3試合を行い、亜大(東都)早大(東京六大学)龍谷大(関西六大学)が勝ち、ベスト4が出そろった。16日の準決勝は九州共立大(福岡六大学)−早大、亜大−龍谷大の顔合わせとなった。

 10年ぶりの大学日本一を目指す亜大は愛院大(愛知)に3−0で快勝し、2003年以来の4強。今秋のプロ野球ドラフト会議で1位指名が有力視される東浜が4安打完封した。5年ぶりの優勝を狙う早大は奈良産大(近畿)を2−1で退けた。龍谷大は東海大(首都)を7−3で下し、1998年以来のベスト4。

■先発永岡 被弾悔やむ1球

 全国制覇の夢は1球で遠のいた。7回途中まで好投していた愛院大の先発永岡は、本塁打で2点を失い降板。「あの1球が全てだった。今日の試合を台無しにしてしまった」と下を向いた。

 最高学年でありながら、この春は不調続き。だからこそ、いつも以上に気持ちが入っていた。「開き直って、打者を1人ずつ抑えるつもりで投げた」。変化球を低めに集め、6回を終えて被安打はわずかに2。大学球界屈指の好投手、亜大・東浜との投げ合いになった。

 互いに無得点のまま迎えた7回、先頭打者に安打を許すと代走が送られた。「走ってくるのか、と思って気になった」。打席には4番中村篤。4回けん制をした後、併殺狙いで外角に投じたはずの直球がど真ん中へ入った。高く上がった打球は、ライトスタンドの最前列に飛び込んだ。

 この日も、後半に崩れるという課題を克服できなかった。「夏にしっかりと走り込んでスタミナをつける。全試合を完投するつもりでやりたい」。エースに成長した後輩萩原の活躍を、心の底からは喜べなかったのも事実。悔しさばかりが残った経験をばねに大学生活最後の秋に、もう一度日本一を目指す。(宇佐美尚)

▽準々決勝
亜大(東都) 000000201―3
愛院大(愛知) 000000000―0
(亜)東浜−嶺井
(愛)永岡、辻、萩原−古川
本塁打 中村篤(亜)

龍谷大(関西六大学) 100210300―7
東海大(首都) 000002010―3
(龍)杉上、井口−鈴木
(東)六埜、渡辺圭、長友−伏見
本塁打 鈴木(龍)

奈良産大(近畿) 000010000―1
早大(東京六大学) 01100000x―2
(奈)高田、高木、庄司−有山
(早)高梨、安達、丸山、内田、有原−地引

(2012年6月16日 中日新聞朝刊23面より)

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