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中日新聞掲載の大学記事

2012.06.14

振り込め詐欺許さない! 折り紙などで啓発 中部学院大短大部生

 被害がいまだ増え続ける振り込め詐欺。子や孫を思うお年寄りの気持ちを逆手に取った悪質な犯罪を許さないと、被害を少しでも減らす取り組みが各地で行われている。(豊田直也)

■折り紙などで啓発 中部学院大短大部生 買い物客に配布

 中部学院大短大部(関市)の折り紙サークル「山神サークル」が12日、岐阜南署員4人とともに、岐阜市加納神明町のアピタ岐阜店で買い物客約200人に振り込め詐欺への注意を促した。

 サークルは県内の福祉施設や幼稚園などから依頼を受け、高齢者や子どもに折り紙の折り方を教えている。署が隔月で実施している啓発活動に協力を申し出て、全メンバー7人が参加した。

 メンバーは折り紙で作ったつまようじ入れと、「相手の名前を呼ばない」などと不審な電話への対策を書いたシールを配布し、「目につくところに貼ってください」と呼び掛けた。

■被害を未然に防ぐ 岐阜神田郵便局に感謝状

 振り込め詐欺の被害を未然に防いだとして、岐阜中署は13日、岐阜市神田町の岐阜神田郵便局に感謝状を贈った。

 今月1日、岐阜市の女性(64)が他人名義の口座に100万円を振り込もうとした際、窓口の伊藤秀徳さん(33)が不審に感じ、送金先との関係を確認。女性が「よく知らない人」と答えたため、日比保幸局長(53)とともに約30分かけて事情を聴き、振り込みを思いとどまらせた。

 女性は、義妹が息子を名乗る男から電話で妊娠中絶費用を求められたため、代わりに振り込むつもりだった。日比局長は「なかなか思いとどまってくれなかったが、妊娠中絶の話を聞いて詐欺と確信した」と振り返った。

 杉山俊博署長が日比局長に感謝状を授与。杉山署長は「被害が相次ぐ中、利用者を救っていただきありがたい」と感謝を述べた。

(2012年6月14日 中日新聞朝刊岐阜近郊版より)

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