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中日新聞掲載の大学記事

2012.06.13

全日本大学野球 愛院大が初戦突破

 第61回全日本大学野球選手権は12日、26連盟の代表校が参加し、神宮球場と東京ドームで1回戦を行い開幕した。過去2度優勝の東北福祉大(仙台六大学)は永田の逆転3ランで関東学院大(神奈川)を3−1で下し、2回戦に進んだ。

 広島経大(広島六大学)は広瀬が四国学院大(四国)を2安打完封し、1−0で逃げ切った。昨年ベスト8の道都大(札幌)が国際武道大(千葉)を5−2で下し、八戸大(北東北)は12年ぶり出場の岡山商大(中国)に8−1の8回コールドゲームで快勝した。奈良産大(近畿)福井工大(北陸)愛知学院大(愛知)も初戦を突破した。

■完投エース 萩原成長

 お互いチャンスはつくっても、なかなか得点できない重苦しい試合。最大の危機を乗り越えた愛院大のエース萩原の投球がチームを勝利に導いた。

 6回、失策で同点にされ、なお1死三塁のピンチ。失点すれば、一気に流れを失う場面でも冷静だった。スクイズを頭の隅に置きながら、思い切り腕を振る。追い込むと、内角低めにしっかりとコントロールしたスライダーで、伊藤を空振り三振。「何が何でも点をやりたくなかった。あそこで抑えられたことが、すごく大きかった」

 2年前の秋、明治神宮大会の早大戦に登板した経験を振り返り、「レベルの高さを感じた。そういうチームをどう抑えるかを考えてやってきた」。ひたすら直球のスピードを求めてきた投球スタイルを改め、制球や配球など意識してきたことが結果につながった。

 全国の舞台で強打の上武大を相手に1失点完投。「今日の結果は大きな自信になる。チームの勝利はもちろん、次はもっと自分をアピールしたい」。一回り大きくなったエースが、全国制覇を狙うチームを勢いづけた。(宇佐美尚)

■福井工大 逆転勝ち

 西日本工大に逆転勝ちした福井工大は、2番手の梅沢が5回と0/3を1失点と好投した。「大学では一番長く投げた。こんなにいい投球ができて、自分でもびっくりしてる」と喜んだ。

 同点で迎えた5回無死二、三塁でマウンドへ。2つの内野ゴロと三振にしとめ、チームにリズムをもたらした。身長164センチと小柄だが「気持ちで抑えるのが持ち味」。13日は東京六大学リーグを制した早大と対戦する。「強いとは思うけど同じ大学生。なんとか隙を突いて勝ちたい」と力を込めた。

■三重中京大はきょうに順延

 全日本大学野球連盟は12日、全日本大学選手権の大体大(阪神)−三重中京大(東海)が降雨中止となったことに伴う日程変更を発表した。同カードは13日に東京ドームで行われ、勝者が14日に神宮球場で奈良産大と対戦する。13日に神宮球場で行われる福井工大−早大は開始時間が午後2時に変更された。15日の準々決勝は当初の2試合から3試合となる。

上武大(関甲新) 000001000―1
愛知学院大(愛知) 00001020x―3
(上)池谷、村瀬−三上
(愛)萩原−古川

福井工大(北陸) 010102100―5
西日本工大(九州) 020000001―3
(福)坂井、梅沢−恩庄
(西)井上、中嶋−平野、元重
本塁打 有馬、岩本(以上西)

(2012年6月13日 中日新聞朝刊26面より)

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