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中日新聞掲載の大学記事

2008.08.01

音楽療法楽しかったよ 岐阜本巣特別支援校

サマースクールで体験 『自己表現』の喜びも

 4月に設置された岐阜本巣特別支援学校(岐阜市西秋沢)は、外部講師を招いて通常の授業ではできない活動を子どもたちに体験してもらおうと、8日間にわたってサマースクールを開いた。最終日の31日には、音楽を使って心身の機能を高める「音楽療法」の体験があった。(徳田恵美)

 サマースクールは7月22日から、土日を除く午前中に開催。地元ボランティアも駆けつけ、調理実習や絵本の読み聞かせ、水遊びなどさまざまなプログラムを展開した。

 担当教諭は「子どもたちが地域の人たちとの交流を深め、自分の趣味や興味の幅を広げてくれれば」と狙いを説明した。

 最終日は、県音楽療法士協会や大垣女子短大から、療法士や学生を招いた。小学部から高等部まで25人の児童や生徒が、楽器を使っていろいろな音を楽しむコースと、音楽に合わせて体を動かすコースの2つに分かれて参加した。

 楽器のコースで子どもたちは「手のひらを太陽に」や「翼をください」のピアノ伴奏に合わせ、手をたたいたり、マラカスやツリーチャイムを鳴らして喜んだ。体を動かすコースでは、できる範囲でリズムに乗って手足を曲げたり伸ばしたりしていた。

 短大の小西文子講師は「楽しみながらリハビリができる。楽器をたたくことは自己表現にもつながる」と音楽療法の効果を話した。

(2008年8月1日 中日新聞朝刊岐阜近郊版より)
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