自民党岐阜県連は２０１２年度の役員改選で、学生部長に岐阜聖徳学園大４年の佐藤幸太さん（２１）＝岐阜市＝を内定した。１２日の県連大会で決定する。かつて小選挙区を独占した自民王国の再生に向け、若い目線を取り入れる改革。学生が役員に就くのは東海三県の自民党県連では初めて。

　佐藤さんは大学ＯＢの県議に誘われ昨年、学生部の立ち上げに参加した。学生部には１０人が在籍し、県連の街頭演説を手伝ったり、定例会で国会議員や県議から政治の話を聞いている。部長だった県議が別の役員に就き、学生代表の佐藤さんが“昇格”する。

　県連大会に次ぐ議決機関の常任総務会で重要議案の決定に参加できるほか、学生部の活動も決められる。就職活動中という佐藤さんは「学生らしさを失わず、伸び伸び活動したい。学生中心の街宣で演説もしてみたい」と話した。

（2012年5月9日　中日新聞朝刊26面より）