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中日新聞掲載の大学記事

2012.04.30

愛知大学野球 愛大 1点守りきる

 愛知大学野球春季リーグ(中日新聞社後援)第4週第2日は29日、愛知県豊田市の愛工大グラウンドで2回戦2試合を行い、名城大は1−0で名商大を破り、愛大は1−0で愛院大に勝って、ともに1勝1敗とした。

 名城大は8回2死2塁から小塚が決勝の右中間3塁打を放った。下平は散発3安打に抑え、リーグ戦初完封を飾った。愛大は5回2死から田中、玉水の連続長打で先制。水越−伊佐地の完封リレーで逃げ切った。

■玉水 貴重な一打

 真っすぐをたたくと、打球は右中間を破った。愛大の3年生玉水が5回2死2塁から3塁打。「ここ数試合、チーム全体で好機にあと1本が出ていなかった」。会心の一打に表情が緩んだ。

 簡単に2ストライクと追い込まれた。ただ、その後の低めの変化球には手を出さなかった。フルカウントからのストレート。「球種にヤマを張っていたわけではないが、センター方向に打ち返すことだけを考えていた」

 勝ち点2で並ぶ愛院大との対戦。1回戦で敗れ、この試合の持つ意味は全員が分かっていた。「勝ちたい」と積極的にバットを振ったが、結果が伴わない。4回まで無安打。八田監督の目には「振り回しているだけ」と映っていた。「淡泊にならず、粘っていこう」の指示に玉水が呼応。ボール球をしっかり見極め、貴重な1点につなげた。

 愛大が愛院大から勝ち点を奪ったのは2009年秋が最後。玉水の入学前だった。「今日の勝ちを明日につなげたい」。大きな壁を乗り越えると、単独首位。5季ぶりの優勝が現実味を帯びてくる。 (東郷賢一)

◇愛工大(1勝1敗)
名商大 000000000―0
名城大 00000001x―1

◇同(1勝1敗)
愛院大 000000000―0
愛大 00001000x―1

◇2部(29日・愛産大)
星城大 3−1 愛産大
中京大 7−2 至学大

(2012年4月30日 中日新聞朝刊23面より)

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