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中日新聞掲載の大学記事

2012.04.29

愛知大学野球 愛院大と名商大先勝

 愛知大学野球春季リーグ(中日新聞社後援)第4週第1日は28日、名古屋市の瑞穂球場で1回戦があり、愛院大が2−0で愛大に先勝。名商大は2−1で名城大にサヨナラ勝ちした。

 愛院大は5回1死3塁から沢亀の左前打で先制し、6回には上野の右前打で追加点を挙げた。先発萩原は被安打4でリーグ戦初完封。名商大は延長10回2死3塁から荒木の中前打で決着をつけ、先発大野は3試合連続の完投勝ちとなった。

■愛院大の萩原 4安打初完封

 5連覇を目指す愛院大のエース争いに名乗りを上げたのは、高校時代に大舞台を経験した3年生右腕。「リーグ戦のヤマ場。どんな形でも勝ちたかった」。3つ目の勝ち点を争う敵の前に萩原が立ちふさがった。

 威力ある直球に、変化球を効果的に交えて抑えきった。2点リードの9回は先頭打者を出したが、代打の次打者は抜いた球を2つ続けて投ゴロ併殺打に仕留めた。最後の打者を打ち取って初完封を決めても表情は締まったまま。勝ち点を取るまでは一切、気を緩めないチームカラーを象徴する振る舞いだった。

 静岡・常葉学園菊川高2年時、夏の甲子園に出場。決勝のマウンドにも立った。愛院大の柱だった浦野が卒業した今年は「自分たちがやらないと」。140キロ台中盤の直球が身上だが、今季は力任せではなく配球を考えて投げることを心掛けてきた。

 前週まで先発の2番手で、4日前に中部大戦で7回を投げたばかりの右腕に初戦を任せた伊藤監督は「これで独り立ちしてくれるかな」。期待通りの好投に頼もしげだった。 (鈴木智行)

◇瑞穂(愛院大1勝)
愛大 000000000―0
愛院大 00001100x―2

◇同(名商大1勝)
名城大 0000010000―1
名商大 1000000001x―2
 (延長10回)

◇2部(28日・中京大)
中京大 1−0 至学大
愛産大 1−0 星城大

(2012年4月29日 中日新聞朝刊26面より)

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