愛知教育大（刈谷市）で２３日、卒業式があり、１０７９人が学窓を巣立った。専任、非常勤を合わせて教職に就く卒業生は５００人余りで、数、率ともに全国の教育系大学・学部でトップレベルだ。

　各課程の代表者が松田正久学長から卒業証書を授与された。松田学長は式辞で東日本大震災の被災者に思いを寄せ「人と人のつながりと、痛みを共有する気持ちを大事にしてほしい」と呼びかけた。

　４月から豊田市の小学校で教壇に立つ初等数学選修の平沢純さん（２１）は「４年間、サークル活動で先輩後輩との人間関係などたくさんのことを学んだ。この経験を教師になって生かしたい」と笑顔を見せた。（浅井正智）

（2012年3月24日　中日新聞朝刊愛知総合版より）