進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2011.12.18

集客アシスト学割提案 愛知東邦大生がアンケート実施

■フットサル 名古屋オーシャンズ採用 きょうの試合大学生以下半額に 港区

 愛知東邦大(名東区平和が丘)の学生が、地元のプロフットサルチーム「名古屋オーシャンズ」に観客を増やす試みを提案したところ、採用された。チームは18日に大洋薬品オーシャンアリーナ(港区金城ふ頭)で開かれる試合に限り、大学生以下の入場料を半額にする。 (丸田稔之)

 学生は人間学部の長谷川望講師(37)のゼミでスポーツ心理学を学ぶ3、4年生15人。女子サッカー部監督の長谷川さんがオーシャンズ関係者と知り合いで、先月から観客動員の研究を始めた。

 学生が試合会場で観客にアンケートすると、回答者209人のうち、高校生は3人で大学生は1人もいなかった。学内でも調査を続けた結果、入場券の割引があれば、観戦するとの声が多かった。

 結果を踏まえ、学割をチームへ提案。チームの運営を担当する富田晃司さん(37)は「今年は観客数が伸び悩んでおり、大学生と協力した。来場していない層を伝えてもらった」とアイデアを採用した理由を話す。

 ゼミをまとめる4年の角朋香さん(21)は「プロのプレーを見て、応援を楽しみ、また観戦したいと思ってくれたらうれしい」と期待。「いろんな世代に知ってもらうためには告知が大切」として、手作りのチラシを学内に掲示したり、アルバイト先で配ったりしてPRしている。

 18日は当日券に限り、大学生から小学生までは、学生証や学生手帳を見せれば、3500〜800円(年齢、席によって異なる)が半額になる。

 愛知東邦大では、学生の就業力を養う取り組みが2010年に文部科学省の支援事業に選ばれた。学外組織との連携を深めていて、長谷川さんは「学生は打ち合わせに毎回スーツで出向き、普段の講義よりやる気を見せていた。実社会での経験が今度も役立つはず」と話した。

(2011年12月18日 中日新聞朝刊市民総合版より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ