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中日新聞掲載の大学記事

2011.11.30

「博士活かす」施策提言 名大研究者ら文科相に

 名古屋大の若手研究者らが29日、東京・霞が関の文部科学省で中川正春文科相と面会し、若手研究者を下支えし、やる気を喚起するような施策や仕組みをまとめた提言書を手渡した。中川文科相が先月に同大で研究者らと意見交換した際、具体的な提言を文書にまとめるよう促していた。

 「博士を活(い)かす国づくりに向けて」と題した提言は計6点。博士号取得者らの進路に関する項目では、公務員採用の博士号枠新設や、博士後期課程学生らを対象とした教職コース設置などを挙げている。また、「文科省は、若手研究者の意見を吸い上げる機会を定常的に設けるべきだ」とした上で、国の審議会に若手のみで構成する小委員会を設置する案を示している。

 同大高等研究院の特任助教ら30代の研究者5人と浜口道成学長らが出席。浜口学長によると、中川文科相はいくつかの提案に「考えてみる」「検討してみる」などと関心を示したという。

 浜口学長は面会後、「若い人が元気に研究に取り組む環境をつくることができるかどうかに、日本の将来がかかっている。国はとにかく彼らの意見をしっかり聞いてほしい」と話していた。 (中山高志)

(2011年11月30日 中日新聞朝刊県内総合版より)
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