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中日新聞掲載の大学記事

2011.09.17

がん研究魅力知って 名古屋 来月2日 若者向けイベント

 医学生の「研究者離れ」が深刻になる中、高校生、大学生らにがん研究の魅力を伝えようと、日本癌(がん)学会は10月2日午前10時半から、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で「がん研究の現在・過去・未来−若者へのメッセージ」を開く。同3日からの同学会学術総会のプレ行事。講師は、本年度中日文化賞受賞者で細胞内の情報伝達を研究する貝淵弘三・名古屋大教授、終末期の患者と接する「がん哲学外来」を続ける樋野興夫・順天堂大教授、発がんや細胞老化の研究で世界的に知られる石川冬木・京都大教授の3人。

 全国の医学系大学では、基礎系の研究者を目指す学生が年々減少。「このままでは、研究立国はおぼつかない。医療の土台も崩れてしまう」と危惧する声が高まり、学会も対策に乗り出している。

 学術会長の田島和雄・県がんセンター研究所長は「がん研究の重要性、歴史と未来への夢、醍醐味(だいごみ)のメッセージを届けたい。参加者の中から1人でも多くのがん研究者が育ってくれることを願っている」と話す。

 入場無料。対象は高校生、大学生、大学院生と引率教員。申し込みは、郵便番号、住所、学校名、氏名、連絡先を書いて、運営事務局=ファクス052(954)2355、電子メール=70jca-seminar@convention.co.jp=へ。

(2011年9月17日 中日新聞朝刊愛知総合版より)
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