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中日新聞掲載の大学記事

2011.09.15

世界レスリング・女子51キロ級 志土地3位決定戦へ 初のシニア国際で堂々

 初めてシニアの国際大会に出場したとは思えない、堂々とした戦いぶりで3位決定戦まで進んだ。世界一を目指して中学3年生で故郷の熊本を離れ、1人で愛知へ。それから4年半。女子51キロ級の志土地希果(しどち・まれか、至学館大)が夢の舞台で躍動した。

 中学2年生の夏休み、他県の小中学生とともに中京女大(現・至学館大)の体験合宿に参加した。マットではアテネ五輪で金メダルを取った吉田沙保里、伊調馨が必死の形相で練習していた。「すごくかっこいい。自分もこういうふうになりたい」。翌春から付属高校の寮に入り、愛知県大府市の中学へ通った。

 中学、高校時代は全く結果を残せなかった。それでも、あこがれの先輩に少しでも近づけるよう、栄和人監督の叱咤(しった)を受け、厳しい練習に打ち込んだ。

 「よく自分なんかが世界選手権に出られるようになったなって思う。弱いのに毎日いろいろなことを教えてもらえた。それが全て」(松山義明)

(2011年9月15日 中日新聞朝刊25面より)
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