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中日新聞掲載の大学記事

2011.05.14

とろみが美味「のせる醤油」 日福大の学生ら地元業者と開発

■夏にネット販売 学内食堂で先行提供も

 日本福祉大(美浜町奥田)経済学部の学生らが、南知多町の徳吉醸造と協力し、強いとろみが持ち味のしょうゆを商品開発した。ブームになった「食べるラー油」に対抗し、名付けて「のせる醤油(しょうゆ) 福だまり」。今夏にはネット販売する準備を進めている。(中橋俊夫)

 農作物の栽培、収穫から商品開発と販売までを体験学習する同大の「いもやプロジェクト」の一環。2009年度から地域連携を目指し、サツマイモ栽培とイモパン販売、「てんてこ米」とネーミングした米作りに取り組んできた。

 今回は、米に合うものをと昨年夏から学生らが醸造現場を見学。どんなしょうゆがいいかアイデアを出し、徳吉醸造と研究。脳神経の活性化に効果がある「チロシン」という成分が多い大豆の搾りかすを使い、より濃厚な商品を作り上げた。

 徳吉醸造の沢田美稲(みしね)社長(45)は「搾りかすの成分がそれぞれ微妙に異なる中で、安定した味を保つのに苦労した」と振り返れば、メンバーの一人、3年の林慶祐さん(20)は「だんだんと形になっていくにつれ、商品開発の実感がわいた」と笑顔を見せる。

 美浜キャンパスの大学生協の食堂では、このしょうゆをはじめ、地域で連携した食材を活用したメニュー「いもや定食」が23日から一週間の期間限定で登場する。しょうゆをかけたトンカツ、常滑市の鶏卵生産販売会社「デイリーファーム」の卵を使った目玉焼きに、ごはんはてんてこ米というメニュー。

 13日には、しょうゆの紹介も兼ねた定食の試食会もあり、山下治夫町長、加藤幸雄学長らが舌鼓を打った。「福だまり」は150グラム入りで1個500円の予定。(問)日福大生協=電0569(87)2302

(2011年5月14日 中日新聞朝刊愛知総合版より)

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