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中日新聞掲載の大学記事

2008.06.05

名城大今度こそ1部復帰 愛知大学野球リーグ

 今春の愛知大学野球2部リーグ戦(中日スポーツ後援)で優勝した名城大が、4季ぶりの1部リーグ復帰を目指し、7、8日に行われる1部6位の愛工大相手の入れ替え戦(春日井市民)に臨む。ともに中日入りした清水昭信投手(24)、山内壮馬投手(22)を擁しながら、06年秋のリーグ戦後の入れ替え戦で、快腕・浅尾(現中日)がいた日本福祉大に敗れ、2部に降格。昨年の春秋、今春と3季連続の2部暮らしを続けたが、この春は圧倒的な力で2部優勝。プロが注目するような大物選手はいないが、その団結力で今度こそ1部に復帰する。

木全手応え十分

 今年こそ“定位置”に返り咲く。1部で優勝9度を数える実力校・名城大が、4季ぶりの1部昇格をかけ、愛工大との入れ替え戦に挑む。木全丈史主将(4年・愛知啓成)は「昨秋も悔しい思いをしたし、今度こそ1部に戻りたい。チームも一つになってきているし、昇格できる手応えは感じています」と自信をみなぎらせた。

 06年秋のリーグ戦後の入れ替え戦で快速右腕・浅尾(現中日)がいた日本福祉大に敗れ、2部に降格した。木全主将は当時からレギュラーとして試合に出場していただけに、悔しさは人一倍ある。昨秋のことも忘れられない。2部で優勝し、挑んだ名商大との入れ替え戦。中日入りした大物右腕・山内壮という大黒柱の完投勝利で先勝しながら、その後、2連敗。3回戦は打線の援護ができず、0−1で敗戦、山内壮のサヨナラ暴投という結末だった。

 「負けた後、名商大のスタンドから『練習の差だろ』とヤジられた。あの屈辱的な言葉を忘れず、この春はやってきた」と木全。

 今春の名城大は11試合で10勝1敗、勝ち点5で2部優勝。1試合平均6・7点を奪い、圧倒的な力で2部を制した。打力だけでなく、投手陣も安定。エース格に成長した阿部健太朗投手(2年・伊香)は5勝無敗。鈴木崇伸投手(3年・常葉学園菊川)は3勝1敗、防御率0・26という抜群の数字を残してみせた。

 名城大進学を決めた時は1部だったが、入学してみると2部で、まだ1部を知らない阿部は「1部でやるために名城大を選んだし、このチャンスを絶対にモノにしたい。愛工大は1、2番を出塁させるとうるさそうだけど、リーグ戦のような投球ができれば大丈夫だと思います」と言葉に力をこめた。 (大久保晋)

 山内勇気づけるぞ

 ○…今春の2部リーグ戦中、先輩の山内壮が時間をみつけて母校・名城大の試合観戦に訪れていた。現在、右肩を故障している山内壮を勇気づけるためにも、後輩たちは明るい話題を提供したいと願っている。

 「壮馬(山内)も結構、気にしてくれてるしね。とにかくここで昇格して秋には神宮を狙えるチームにしたい」と大坪監督は静かに闘志を燃やしている。

(2008年6月5日 中日スポーツ10面より)
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