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大学野球 愛知秋季L 中京大中京東海切符 3季連続の東邦戦 泥くさく逆転、雪辱

中京大中京━東邦 4回表のピンチを無失点でしのいだ中京大中京・安藤=小牧市民球場で(今川香穂撮影)
■安藤1失点完投
中京大中京が宿敵に競り勝ち、一番乗りで東海大会の切符をつかんだ。東邦とは今年の春夏秋と3季連続で準決勝での対戦。3度目で手にした白星に、高橋源一郎監督は「春も夏も敗れて2連敗だった。(互いに)愛知の4強ともいわれているので、選手もそういう意気込みがあったと思う」とナインが“4強対決”に並々ならぬ気合で臨んだことを明かした。
泥くさく戦った。1回は死球、犠打、適時二塁打とわずか3球でいきなり失点。それでも直後の攻撃では、1死一、三塁から荻田の中犠飛で追いついた。「マウンドの高さが合わなかった」と苦戦したエースの安藤は2回以降に立ち直り無失点。打線は3回に1死満塁から押し出し四球と併殺崩れで勝ち越した。適時打は8回に4点目を挙げた代打・石本の二塁打のみ。高橋監督は「ボール球を振らず、走者を出してプレッシャーをかけられた」とうなずいた。
終わってみれば101球で1失点完投した安藤は、甘いマスクで爽やかに笑った。「素直にうれしい。去年は決勝で負けているので、今年は優勝したい」。秋の東海大会に出場するのは県準優勝だった昨年に続く2年連続だが、愛知制覇となれば畔柳亨丞(日本ハム)を擁した2020年以来となる。センバツ出場へさらに前進するため、負けられない戦いが続く。(石曽根和花)
▽準決勝
東邦 100000000|1
中京大中京 10200001x|4
(東)朝倉、西村、伊藤-今井
(中)安藤-津末
(2025年7月24日 中日スポーツ5面より)