進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > お知らせ

中日新聞掲載の大学記事

お知らせ  2025.07.30

この記事の関連大学

医療に関心中高生 現場見学 中濃厚生病院で「メディカルツアー」

放射線治療装置の説明を受ける参加者たち=関市若草通の中濃厚生病院で

放射線治療装置の説明を受ける参加者たち=関市若草通の中濃厚生病院で

 岐阜医療科学大(関市市平賀)は、医療に関心を持つ中高生を対象に、県内の総合病院と連携したキャリア教育「メディカルツアー」を始めた。第1回は中濃厚生病院(同市若草通)で開き、県内外の中高生と保護者計26人が参加した。(柳田瑞季)

■看護師の講演やオンライン診療紹介

 参加者は岐阜医療科学大で、医師や看護師が協力し合う「チーム医療」について学んだ。その後、中濃厚生病院へバスで移動し、放射線技師と臨床検査技師から話を聞き、実際の治療室を見学した。

 大野貴子看護部長と野田麻美看護師長による「地域医療の課題」をテーマにした講演もあった。県の高齢化率を示し、より多くの医療や介護が必要になる中、医療従事者の数が追いついていない現状を説明した。野田看護師長は「医療は人々の健康と命を直接支える仕事。地域医療の担い手として活躍してもらえたら、県の未来はもっと明るくなる」と語った。

 過疎地域の医療支援に役立てるため、岐阜医療科学大が4月に導入したオンライン診療サービス「医療MaaS(マース)」の専用車両「メディモGIFU」の紹介もあった。参加者は医師が遠隔で行う問診や検査の様子を熱心に見学した。

 友人と参加した武義高校(美濃市)2年の生徒(17)は「看護系の仕事を希望しているので、いろいろ体験できて勉強になった。将来は地元で働きたい」と話していた。

 メディカルツアーは県内各地の病院で実施予定。中濃地域では、10月25日に美濃加茂市の中部国際医療センターで開く。約1カ月前から申し込みを受け付ける。

(2024年7月30日 中日新聞朝刊中濃版より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ