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学生活動  2025.07.25

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内戦続いたシリア 現状知って 学生ら企画 名古屋造形大で展示

学生が制作した、シリアの伝統料理「フムス」を紹介する動画=北区名城2の名古屋造形大で

学生が制作した、シリアの伝統料理「フムス」を紹介する動画=北区名城2の名古屋造形大で

 内戦によって荒廃した中東シリアの情勢や文化を、映像やパネルで紹介する展示「遠い空のアレッポ」が、北区名城2の名古屋造形大メインギャラリーで開かれている。シリアの難民家族を描いたアニメ映画に着想を得て、1~4年生の約20人が企画した。8月3日まで。(宮崎正嗣)

■伝統料理紹介の動画も

 映画は「ドゥーニャとアレッポのお姫様」。シリア内戦で同国北部のアレッポを追われた6歳の少女が主人公で、2022年にカナダで制作された。配給会社の協力のもと、同大の授業で上映。シリアの現状を知った学生たちが、もっと多くの人に知ってほしいと本展の開催を思いたった。

 会場には、シリアの歴史や現状をまとめたパネルを展示。映画に登場する建築物やその内装を仮想現実(VR)で再現した作品も並ぶ。ある学生は、ひよこ豆を使ったシリアの伝統料理「フムス」の調理法を紹介する動画を制作し、上映している。

 企画に携わった3年の新井希彩(のあ)さん(20)は「戦争といえば昔にあったこと、という漠然とした印象しかなかった。現在もシリアでは多くの人が苦しんでいるという現実を伝えたい」と話す。戦場カメラマンとして知られ、シリア内戦の取材経験もある渡部陽一さんが現地で撮影した写真も展示している。

 26日午後1時から映画「ドゥーニャとアレッポのお姫様」の上映会、午後3時半から渡部陽一さんの講演会がある。いずれも入場無料だが、事前予約が必要。(問)同大=電052(908)1630

(2025年7月25日 中日新聞朝刊市民総合版より)
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