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お知らせ  2025.06.06

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金沢工大、独・機構と連携 炭素繊維複合材料 研究拠点を開設

研究内容を紹介するクラウス・ドレクスラー所長(左)=金沢工業大革新複合材料研究開発センターで

研究内容を紹介するクラウス・ドレクスラー所長(左)=金沢工業大革新複合材料研究開発センターで

 脱炭素や製造過程での環境負荷の低減に向けて、金沢工業大はドイツの研究機関「フラウンホーファー研究機構」の鋳造・複合素材・加工技術研究所(IGCV)と、炭素繊維と樹脂を組み合わせた「炭素繊維複合材料」のリサイクルを進める共同研究に取り組む。同大革新複合材料研究開発センター(ICC、白山市)に連携拠点を開設した。

 炭素繊維の回収などに優れたIGCVと、ICC内に大型設備があり成形過程に強みを持つ金沢工業大が連携、廃棄される製品から炭素繊維を取り出し、再度製品化する技術の事業化を目指す。研究者の交流のほか、それぞれのネットワークを生かして両国の企業や研究機関などと共に研究開発に取り組む。期間は2029年までの5年間。

 開設の記念式典が5日、ICCであり、大沢敏学長が「未来を創造するイノベーションを起こす挑戦の場にしたい」とあいさつ。IGCVのクラウス・ドレクスラー所長は「協働こそが技術革新の基盤。この拠点をアイデアの交換や日独の連携強化、ビジネス機会創出の出発点として活用したい」と話した。(中尾真菜)

(2025年6月6日 北陸中日新聞朝刊石川総合版より)
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