講義を開く小山市長＝みよし市福谷町の東海学園大三好キャンパスで

　みよし市福谷町の東海学園大学三好キャンパスで２６日、小山祐市長の特別講義があった。経営学部の１年生約２５０人が、政治家を目指した理由などに耳を傾けた。

　小山市長は、元々法曹界を目指していたが、学生時代に知り合った代議士を通じ、法律や制度をつくる政治の可能性を感じ、政治家を志したと振り返った。自身の体験を踏まえ、「多様な経験が財産になる」と学生らの挑戦を後押しした。

　受講した今川温夢（はるむ）さん（１９）は「（市長の）現地に赴いて声を聞く姿勢に引かれた。自分が住む市の議員との意見交換会にも参加してみようと思った」と振り返った。

　市と同大は２０１０年に人材育成などを目的に包括協定を結んでおり、ことし４月には小山市長が経営学部の客員教授に就任した。

　１２月に２回目の講義を開く。小山市長は「一方通行でなく、学生の柔軟な発想を教えてもらい、具体的な取り組みにつなげていけたら」と話した。（堀百花）

（2025年5月27日　中日新聞朝刊豊田版より）