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学生活動  2025.03.12

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高峰博士の研究に迫る 金沢工大生と実験 高尾台中生学ぶ

金沢工業大の学生(右)から実験の仕方を教わる生徒=金沢市高尾台の高尾台中学校で

金沢工業大の学生(右)から実験の仕方を教わる生徒=金沢市高尾台の高尾台中学校で

 金沢市ゆかりの世界的科学者、高峰譲吉(1854~1922年)の功績を実験で学ぶ教室が11日、金沢市高尾台の高尾台中学校であった。2年生約200人が、金沢工業大の学生の手ほどきを受け、高峰が開発し現在も胃腸薬に使われる消化酵素タカヂアスターゼについて理解を深めた。

 同大の学生による「未来の高峰譲吉博士は君だ!発酵産業活性化プロジェクト」の一環。今回は応用バイオ学科の1、2年生13人が講師役を務めた。

 実験では、生徒が寒天で固めたでんぷんにタカヂアスターゼの溶液などを塗り、ヨウ素液をかけた時の反応を観察した。全体はでんぷんに反応して紫色になったが、タカヂアスターゼなどで分解された部分は反応せず、生徒は興味深げに見比べていた。

 実験後、プロジェクトのリーダーを務める同大2年の糸野伸さん(20)は「このタカヂアスターゼは、高峰博士の開発から100年以上たっても使われています」と説明した。その他、別の実験に取り組むグループもあった。

 参加した生徒(14)は「タカヂアスターゼを初めて知り、楽しく学べた。日常の中でも名前を探してみたい」と話した。(高橋雪花)

(2025年3月12日 北陸中日新聞朝刊金沢版より)

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