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イベント 2025.02.18
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美しい黒川へゴミラ退治 名古屋造形大生が発案
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学生が考案したオリジナルキャラ「ゴミラ」などのステッカー。16日のイベント参加者に贈られた
北区を流れる黒川(堀川上流の通称)沿いで16日、清掃イベント「くろかわぼうえいミッション」が開かれた。名古屋造形大(同区)の学生の発案で、ごみから生まれた架空の怪獣「ゴミラ」を退治し、美しい黒川を取り戻そうと、区民ら約50人がごみ拾いに取り組んだ。(大野沙羅)
「大変です。黒川にごみ怪獣ゴミラが出没しました」「皆でやっつけるぞ」。イベントは参加者全員の「エイエイオー」のかけ声で始まった。北区役所を発着点に黒川沿いの約3キロを歩き、ペットボトルやたばこの吸い殻などの「ごみ」ならぬ「ゴミラ」を拾っていく。
ゴミラは特撮映画の巨大怪獣「ゴジラ」がモチーフで、頭部が空き缶の黒い怪獣。案内役を務めた市民団体「堀川1000人調査隊」の服部宏事務局長が「あそこにゴミラ発見」と叫ぶと、子どもたちがごみに向かってダッシュする。清水小1年の児童(7)は「たくさんゲットできた」と満足げな表情を見せた。
企画は、黒川への環境意識を高めようと、同区と黒川の清掃に取り組む「黒川ドリーム会」、名古屋造形大が連携し、2月上旬にポイ捨て防止の啓発ポスターを作成したのがきっかけ。ポスターのデザインに携わった学生が「面白いイベントがあればごみも減るんじゃないか」と提案した。
イベント終了後、参加者には、学生考案のごみ怪獣がデザインされた6センチ大のオリジナルステッカーが贈られた。ゴミラや吸い殻の怪獣「シケモクキャット」、ペットボトルと合体した魚の怪獣「ゴミッシュ」など計6種類。ゴミラを考案した同大2年の別所真之介さん(20)は「たくさんの人が参加してくれてうれしかった。ごみ拾いが面白いイメージに変わるといいな」と話した。
同大学生が手がけた啓発ポスターは「ちょっとの想(おも)いでもっときれいな黒川」をテーマに8種類あり、7日から区役所や市営地下鉄黒川駅などに張り出している。
(2025年2月18日 中日新聞朝刊市民総合版より)