進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 学生活動

中日新聞掲載の大学記事

学生活動  2025.01.22

学生×企業 ドンドン開発 ゲーム「太鼓の達人」 バチやコインケース

金属を削りバチの形に仕上がっていく様子を見守る学生たち=亀山市能褒野町のギルドデザイン本社で

金属を削りバチの形に仕上がっていく様子を見守る学生たち=亀山市能褒野町のギルドデザイン本社で

■亀山の「ギルドデザイン」協力

 名古屋産業大学(愛知県尾張旭市)で商売を学ぶ学生12人が、金属製品を製造する亀山市能褒野町の中小企業「ギルドデザイン」の職人らとともに若者らしいアイデアを生かした製品開発に挑んでいる。取り組んだのは、産学連携で試作を重ねた人気ゲーム「太鼓の達人」のバチなど。学生5人が先月26日に同社を訪れて出来栄えを確かめた。(西村理紗)

 同社は、ゲームやバイクなどさまざまな趣味人のこだわりに応える製品などを手がける。今秋から、山口直彦社長が何度も大学に出張して製品開発や値段設定などについて講義をしたほか、職人と学生が打ち合わせを重ねてきた。

 今回の産学連携で力を入れたのが、太鼓の達人のバチ。ゲームセンターに設置されたゲーム機には複数の客が共有して使うバチが備えられているが、愛好家の中には自分の好みに合わせた長さや重さにカスタマイズした「マイバチ」を持って行く人もいるという。

 学生たちは、円筒型の金属を先端にいくにつれて細く削ったもので、持ち手にテニス用のグリップを巻き付けるバチを開発した。

 自身もゲームセンターにマイバチを持って行くという山崎拓真さん(19)は、削ったばかりのバチを確認。「想像通りの重さで振りやすい。見た目もかっこいい。磨くともっと光沢が出ると思うので、その輝きが楽しみ」と声を弾ませた。

 ほかに、コインケースも開発した。手のひらサイズで、四角形の各辺が硬貨の大きさに合わせてくぼんだ手裏剣のような形。くぼみに10円、50円、100円、500円玉を入れて使う。

 田中佑樹さん(19)は「滑らかに可動してしっかりまわる。メカっぽい見た目もかっこいい。ほかにはない商品だ」と喜んだ。

(2025年1月22日 中日新聞朝刊三重総合版より)

戻る < 一覧に戻る