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お知らせ  2024.11.16

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藤田医科大 海外41大学と協定 学術交流「研究力高めたい」

■湯沢学長に聞く

 藤田医科大(豊明市)が、海外の大学との連携に力を入れている。これまでに21の国・地域にある41大学と学術交流協定(MOU)を結んだ。学生や教員の交流や共同研究を積極的に進め、湯沢由紀夫学長=写真=は「連携を通じて大学の研究力を高めていきたい」と話す。(平井良信)

 7月下旬、世界上位の工学系大学の香港科技大の学生を招き、医工連携を目指す合宿形式のイベントを開いた。起業家の卵たちが、藤田の学生や医師らと認知症など医療課題の解決に向けたアイデアを出し合った。合宿は4月に両大学が協定を結んだことで実施。湯沢学長は「人工知能(AI)の医学への応用や医療機器の開発を加速させたい」と話す。

 藤田は9月までに米国や中国、韓国、タイ、スペイン、ブラジルなど幅広い国・地域の41大学とMOUを結んだ。協定の内容は学生の短期留学や研究者の学術交流が中心だが、大学ごとに特徴がある。

 ベトナムのハノイ医科大からは学生を受け入れて日本の看護師資格の取得を支援し、今年は5人が合格した。昨年提携したシンガポール国立大とは、5千キロ離れた両大学を海底回線でつなぎ、支援ロボットを使って豚の胃を切除する遠隔手術を実施。今後も外科医の養成などで協力する。

 海外大学との連携を進める狙いについて、湯沢学長は「グローバルに活躍できる医療人をつくるため、進んだ海外の知見を取り入れていきたい」と強調。少子化で国内の学生数が減る中、多様な留学先を用意することで学生の募集につなげる目的もある。

■あすシンポジウム

 17日に、中国の清華大や韓国のソウル大、東海国立大学機構などアジアの9大学を招いた初のシンポジウム「フジタ・ユニバーシティ・サミット」を名古屋市内で開く。教育、医療、AIをテーマに学長らが議論する。

(2024年11月16日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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