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お知らせ  2024.11.15

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日韓共通の課題 活発議論 南山大、昌原大と学術セミナー

南山大と韓国・昌原大の学術セミナーで意見を交わす学生ら=名古屋市昭和区の南山大で

南山大と韓国・昌原大の学術セミナーで意見を交わす学生ら=名古屋市昭和区の南山大で

 名古屋市昭和区の南山大で9日、同大国際教養学部と韓国慶尚南道(キョンサンナムド)の国立昌原(チャンウォン)大の学生による学術セミナーが開かれた。計約70人が参加。地域社会や多文化共生に関する共同研究の成果を発表し、韓国の民主化運動や日韓共通の課題を巡って活発に議論を交わした。

 第1部では、昌原大の学生が慶尚南道馬山(マサン)(現・昌原市)で1960年3月に起きた不正選挙に抗議する大規模デモをテーマに、参加した女性らの証言をまとめた動画を発表した。李承晩(イスンマン)大統領退陣のきっかけとなったデモには、多くの高校生が参加した。当時、同世代だった当事者の生々しい証言に、学生らは熱心に耳を傾けていた。

 第2部では、大須商店街(名古屋市中区)と慶尚南道の商店街の比較や若者の都会への流出の原因や対策、英語や方言を通じた言葉の力の考察について、双方の学生が一緒に、英語で説明した。

 証言動画作成に携わった昌原大1年の梁瑞妍(ヤンセヨン)さん(19)は「馬山という地域の歴史は、他国では理解されないかとの心配もあったが、日本の方々が関心を持ってくれたことがうれしい」と研究を通じて相互理解が進んだことを喜んだ。

 南山大3年の青木真人さん(21)は、オンラインで進めた研究を振り返り「関心や力点の置き方の違いがあり調整に苦労したが、韓国の学生との議論は良い経験だった。韓国への興味も深まった」と共同研究の成果を実感した様子だった。(篠ケ瀬祐司)

(2024年11月15日 中日新聞朝刊県内版より)

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