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学生活動  2024.10.03

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志摩の魅力 若者に伝えたい 皇学館大生の動画公開 市公式チャンネル

動画の見どころを紹介する山中さん(左)と川上さん=志摩市役所で

動画の見どころを紹介する山中さん(左)と川上さん=志摩市役所で

 若者に志摩市への興味や愛着を持ってもらおうと、皇学館大の学生が市内で撮影し、編集した動画が、投稿サイト「ユーチューブ」の市公式チャンネルで公開されている。さまざまな形で関わる「関係人口」を創出するため、市が活用を図る。(阿部竹虎)

■「関係人口」の創出狙い活用

 撮影、編集したのは、文学部3年で市内在住の山中永羽(とわ)さんと、現代日本社会学部3年で鈴鹿市在住の川上諒太朗さん。実習科目の「伊勢志摩共生学実習」に参加し、短時間の動画を好む若者を想定して計5本の「ショート動画」に仕上げた。9月27日から公開されている。

 山中さんは「地元大学生が選ぶ! 志摩の海 風景ランキング ベスト3」と題し、浜島町の「ビン玉ロード」やサーフィンの名所として知られる国府白浜などを42秒で紹介した。「人に伝える難しさとともに、共有したい気持ちを感じた。動画を通じて『市に来てみたい』と思ってほしい」と期待する。

 山中さんは東海中学校時代に郷土芸能クラブに所属し、国重要無形民俗文化財の「安乗の人形芝居」に語り手として参加した経験がある。稽古風景や生徒のインタビューを母校で撮影し「教えて!『安乗の人形芝居』」という55秒の動画も制作した。

 写真共有アプリなどで見た海の美しさが印象に残り、志摩を実習先に選んだ川上さんは、国府白浜や安乗埼、大王埼の両灯台、遊覧船から見た英虞湾の風景を計3本の動画にまとめた。「志摩の魅力を見つけたいと思う機会になった。この気持ちを動画で伝えられるといい」と語った。

 撮影、編集ともにスマートフォンを使った。6月以降、受け入れ先となった市総合政策課や、日ごろから動画撮影をしている広報広聴課の職員との打ち合わせを重ね、8月に計3日間の取材日を設定。編集作業でも職員の助言を受けた。BGMに使う楽曲や人工音声のナレーション、テロップにも気を配り、若者の心をつかむ構成を考えた。

 実習は、皇学館大の「伊勢志摩定住自立圏共生学教育プログラムによる地域人材育成」の一環。志摩市は人口減少が課題で、「関係人口」の創出によって若者との関わりを維持しようとしている。

 大学側から打診があり、初めて実習を受け入れた。春学期の実習では志摩市のほか鳥羽、玉城、南伊勢の各市町も舞台となり、学生が希望した実習先で取り組みを進めた。

 市は皇学館大生ら若者を対象に、動画に関するアンケートを予定。集まった意見は、市の情報発信に生かす。(問)市総合政策課=0599(44)0205

(2024年10月3日 中日新聞朝刊伊勢志摩版より)

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