進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 学生活動

中日新聞掲載の大学記事

学生活動  2024.07.04

この記事の関連大学

学生向け 100円朝食提供 鈴鹿医療科学大 きちんと栄養取ろう

学生食堂で100円朝食を食べる大学生=鈴鹿市の鈴鹿医療科学大千代崎キャンパスで

学生食堂で100円朝食を食べる大学生=鈴鹿市の鈴鹿医療科学大千代崎キャンパスで

 朝ごはん、きちんと食べてますか。鈴鹿市の鈴鹿医療科学大が、「作るのが面倒くさい」「食費を節約している」などの理由で朝食を食べていない学生向けに、「100円朝食」の提供を期間限定で始めた。健康的な食生活に関心を持ってもらうとともに、生活の質向上と経済的な負担軽減が狙い。学生からも好評だ。(沢井秀之)

■12日まで 大学が一部負担 好評なら延長も

 100円朝食は6月19日にスタートした。同大の千代崎キャンパスと白子キャンパスの各学生食堂で平日午前8時45分~10時に提供している。

 メニューは、野菜をたっぷり使った週替わりスープに、厚切りトーストとゆで卵が付く。スープはチキンブイヨンがベース。開始2週目の26日は、トウモロコシとジャガイモの豆乳スープが提供された。

 朝食提供は7月12日までの期間限定。朝食を抜きがちな大学生に、朝食を食べることで生活リズムをつくってもらうことや、物価高騰による負担軽減も狙う。同大によると、実際には食材費などで1食300円程度が必要だが、大学側が約200円分を補助し、学生の負担は100円。大学は、メニューの考案にも関わっている。

 アンケートの結果次第では、今後の継続を検討するという。

 保健衛生学部医療栄養学科3年の倉田華さん(21)=福井県大野市出身、鈴鹿市=は6月26日が2回目の利用だといい「1人暮らしで朝はギリギリまで寝ていることが多い。きちんと栄養が取れてうれしい」と朝食をほおばっていた。

 同大の高木久代副学長は「朝を抜いてカロリー不足の状態で昼を食べるとカロリーを余分に吸収し、身体の負担になる。朝を食べることでバランス良く栄養を取るとともに、自己管理の習慣を付けてもらいたい」と話した。

(2024年7月4日 中日新聞朝刊鈴鹿亀山版より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ