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学生活動  2024.01.12

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博物館浴 心身リラックス効果は 南山大生協力し実験 鑑賞方法による比較も

博物館浴の実証実験で、展示品の土器に触れる学生=昭和区の南山大人類学博物館で

博物館浴の実証実験で、展示品の土器に触れる学生=昭和区の南山大人類学博物館で

 博物館を見学することでリラックス効果が得られる「博物館浴」の実証実験が11日、昭和区の南山大人類学博物館であった。同大の学生が協力し、見学の前後で血圧や脈拍数がどう変化するかを記録した。

 博物館の健康増進効果は欧米で研究が進み、カナダでは2018年から、処方箋に博物館見学が取り入れられるなど、効果が認められつつある。実験は博物館浴を研究している九州産業大(福岡市)地域共創学部の緒方泉教授(66)が、南山大で学芸員資格の取得を目指す学生19人の協力を得て行った。

 学生は、展示品の弥生土器やパプアニューギニアの山地民の狩猟道具などを見て回り、鑑賞の前後で血圧や脈拍数を測り、心理状態に関する質問に回答。展示物を見るだけのグループと触るグループに分かれたほか、個人での鑑賞と、誰かと感想を話しながらの鑑賞をそれぞれ記録し、館内での過ごし方による違いも調べた。

 集まったデータは緒方教授が分析し、今後の研究に生かす。「博物館浴は医療費削減の一つのカードになるかもしれない。博物館に関心のない人が足を運ぶきっかけにもなれば」と期待する。 (芝野享平)

(2024年1月12日 中日新聞朝刊市民版より)

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