完成品をＰＲする山田さん（左）と今村さん＝中村区の愛知大名古屋キャンパスで

■東区のメーカー　１６日発売

　日常生活上の課題や目標を冒険ゲームを楽しむように達成し、満足感を得られる仕掛けを取り入れた手帳を愛知大の学生３人が企画し、東区の手帳メーカー「伊藤手帳」が商品化した。１６日の販売開始に向けて自社サイトで予約を受け付けているほか、大学生協でも取り扱う予定だ。

　「日々を攻略する」とのキャッチコピーを付け「クエスト手帳」と名付けた。いずれも中村区の名古屋キャンパスに通う１年で経済学部の柘植駿輔さん（１９）、現代中国語学部山田翼さん（１８）、法学部今村凌久さん（１９）の３人が考案した。

　日々の予定と振り返りを記録し、視覚化することで自信をつけるつくりになっている。山田さんと今村さんが先月２１日に学内で商品発表会を開き「少しずつ成功体験を積み重ね、手帳の楽しさも分かってもらえれば」と話した。

　手帳制作は、「Ｚ世代の大学生が使いたくなる手帳プロジェクト」と題し、今年で３年目を迎える産学連携の取り組み。伊藤亮仁社長は「われわれが思い付かないような手帳になった」と３人をたたえた。手帳は、３月始まりのＡ５サイズで、深みのある赤色と茶色味がかった黒色の２色展開。税込み１５００円。（村松秀規）

（2024年1月10日　中日新聞朝刊市民版より）