寺本さん（中央）と意見交換する学生ら＝大府市の至学館大で

　２０２６年のアジア・アジアパラ競技大会（愛知・名古屋大会）に向け、アスリートや大学生が大会を盛り上げるアイデアを考える催しが１８日、大府市の至学館大で開かれた。

　県内の大学の学長らでつくる愛知学長懇話会が、今年６月に大会組織委員会と連携協定を締結。この日は連携事業の「キックオフイベント」として、９～１０月に中国・杭州であったアジア大会の金メダリストらアスリート５人を招き、討論やグループワークを行った。

　学生ら約５０人が参加し、グループワークでは学生６人ほどの班にアスリートが加わって盛り上げる方策を議論。元体操日本代表で、現在は至学館大体操競技部女子監督の寺本明日香さん（２８）は「２０１６年リオ五輪は選手村から離れると街に五輪の雰囲気がなく、寂しかった」と自身の経験を語り、「街から盛り上げていけば、競技も盛り上がる」と助言した。

　学生らは各グループでの議論を発表。組織委が今後、取り組みの参考にするという。

（2023年11月19日　中日新聞朝刊県内総合版より）