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学生活動  2023.09.09

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銭湯を北欧×和デザインに 名城大生とフィンランド学生 津島でのれんなど共同制作

設置した作品を前に交流する学生ら=津島市橋詰町の池須温泉で

設置した作品を前に交流する学生ら=津島市橋詰町の池須温泉で

 津島市橋詰町の老舗銭湯「池須温泉」で8日、名城大とフィンランドのタンペレ大で建築学を学ぶ学生たちが作ったのれんや遊具などを飾りつけた。両大学の学生たちは津島のまちづくりを通じて文化交流を続けており、北欧と日本のデザインが融合した作品が15日まで同銭湯で展示される。

 両大学の学生は2年前から、名城大の生田京子教授らの呼びかけで、津島で古民家の町屋を改修したり、町屋に置く家具をつくったりして、文化交流を続けている。今回はタンペレ大の学生12人が8月26日に来日し、名城大の学生25人とともに市観光交流センターなどで制作に当たってきた。

 のれんは、銭湯の玄関と男女の浴場入り口に使う3枚を作った。玄関ののれんは北欧のオーロラや海とお湯をイメージしたうねるようなデザインにした。そのほかののれんには日本の千鳥柄と北欧の花を描いた。

 玄関前には、「ヒンメリ」と呼ばれる北欧の伝統的なつるし飾りを、日本のあんどん風にアレンジした作品を置いた。風鈴のように風になびき、夜はライトアップされる。浴場入り口には、木片を回転させて遊ぶ子ども用の遊具を置いた。

 遊具作りに参加したタンペレ大の大学院生、トミー・シロラさん(25)は「銭湯はフィンランドのサウナ文化に通じるものがあって親近感が湧いた。北欧風のデザインの不思議な魅力を感じてほしい」と語った。名城大の4年、石川翔希さん(22)はヒンメリ作りに関わり、「両国の伝統などを掛け合わせた作品になった」と話した。

 9日午後1時から、市観光交流センターで、ヒンメリ作りの体験講座がある。予約なしで当日参加できる。無料。(吉田幸雄)

(2023年9月9日 中日新聞朝刊尾張版より)

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