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スポーツ 2023.07.08
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高校野球部の練習 日福大生サポート 部員派遣 打撃投手や練習試合 徳山監督発案
■東浦高で第1弾
野球人口が減少する中、満足な練習ができない高校野球部が少なくない。こうした学校を支援しようと、日本福祉大硬式野球部(美浜町)が6月、知多半島内の高校に選手を派遣して、練習を手伝う「知多半島高校野球支援プロジェクト」を始めた。(三宅駿平)
東浦高(東浦町)のグラウンドで6日、上下真っ白の練習着を着て打席に立った同高の野球部員を相手に、少し大人びた日福大の選手が投球を続けた。打撃投手を務めたのは、左腕2人を含む計6人。直球が速いタイプ、変化球が得意なタイプなど、高校生は多彩な投手陣と対戦し、実戦感覚を養った。
プロジェクトでは打撃投手のほか、練習試合を組んだり、選手による技術指導を受けられたりする。高校側のニーズに合わせ、学生コーチが派遣選手を選ぶ形だ。企画したのは、日福大の徳山学監督。昨年3月に兵庫県の高校の校長を退くまで、長きにわたって高校野球に携わった。1993年春には、監督として川西明峰高(同県)を甲子園に導いた経験もある。
昨年4月に日福大に赴任した徳山監督が、スカウトも兼ね高校野球を見ていると、連合チームの多さや、単独チームでも部員が少ない学校が目に付いた。高校野球人口の減少は、そのまま大学野球にも影響する。そうした危機感から、関西で目にした、関西学生野球連盟(近畿大など6校が加盟)が、高校野球部の練習を支援する取り組みを、大学がある知多半島でもできないかと発案した。
プロジェクト初の応募校となった東浦高は、マネジャー2人を含む部員計31人と決して小規模ではない。ただ、開催中の全国高校野球選手権大会愛知大会で初戦を突破し、今月9日に次戦を控える中、同高の八倉波平監督は「大学生の参加で、練習に緊張感が出る。初対戦の投手との対戦で、試合に近い感覚で練習できる」と応募意図を明かす。3年の小田涼太郎主将も「普段相手にしているピッチングマシンとは異なり、投手が投げる球は間合いもコースも、それぞれで違う。試合に向けていい練習になった」と感謝していた。
日福大の徳山監督は「(全国的に野球人口が減る中)まずは大学がある知多半島の野球を、プロジェクトで活性化させていきたい」と意気込んでいる。
(2023年7月8日 中日新聞朝刊知多総合版より)
野球人口が減少する中、満足な練習ができない高校野球部が少なくない。こうした学校を支援しようと、日本福祉大硬式野球部(美浜町)が6月、知多半島内の高校に選手を派遣して、練習を手伝う「知多半島高校野球支援プロジェクト」を始めた。(三宅駿平)
東浦高(東浦町)のグラウンドで6日、上下真っ白の練習着を着て打席に立った同高の野球部員を相手に、少し大人びた日福大の選手が投球を続けた。打撃投手を務めたのは、左腕2人を含む計6人。直球が速いタイプ、変化球が得意なタイプなど、高校生は多彩な投手陣と対戦し、実戦感覚を養った。
プロジェクトでは打撃投手のほか、練習試合を組んだり、選手による技術指導を受けられたりする。高校側のニーズに合わせ、学生コーチが派遣選手を選ぶ形だ。企画したのは、日福大の徳山学監督。昨年3月に兵庫県の高校の校長を退くまで、長きにわたって高校野球に携わった。1993年春には、監督として川西明峰高(同県)を甲子園に導いた経験もある。
昨年4月に日福大に赴任した徳山監督が、スカウトも兼ね高校野球を見ていると、連合チームの多さや、単独チームでも部員が少ない学校が目に付いた。高校野球人口の減少は、そのまま大学野球にも影響する。そうした危機感から、関西で目にした、関西学生野球連盟(近畿大など6校が加盟)が、高校野球部の練習を支援する取り組みを、大学がある知多半島でもできないかと発案した。
プロジェクト初の応募校となった東浦高は、マネジャー2人を含む部員計31人と決して小規模ではない。ただ、開催中の全国高校野球選手権大会愛知大会で初戦を突破し、今月9日に次戦を控える中、同高の八倉波平監督は「大学生の参加で、練習に緊張感が出る。初対戦の投手との対戦で、試合に近い感覚で練習できる」と応募意図を明かす。3年の小田涼太郎主将も「普段相手にしているピッチングマシンとは異なり、投手が投げる球は間合いもコースも、それぞれで違う。試合に向けていい練習になった」と感謝していた。
日福大の徳山監督は「(全国的に野球人口が減る中)まずは大学がある知多半島の野球を、プロジェクトで活性化させていきたい」と意気込んでいる。
(2023年7月8日 中日新聞朝刊知多総合版より)