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お知らせ  2023.07.06

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性別関係なく着られる制服 愛知淑徳大の研究所 製作に取り組む

■高校生と意見交換 肯定多数

 愛知淑徳大(長久手市片平)のジェンダー・女性学研究所は昨年から、性別に関係なく着られる新しいジェンダーレス制服作りに取り組んでいる。スラックスやスカートのどちらかを生徒が選ぶのではなく、みんなが同じものを着られるデザインが目標。男らしさ、女らしさといった考え方を問い直すきっかけにしたいという。(伊藤ちさと)

 ジェンダーレス制服プロジェクトは、同研究所ステレオリムーブ課の活動の一環。2021年に制服に関する映像作品を手がけた岡崎西高校放送部の取材を受けたり、22年度から長久手市内の全中学校が男女ともズボンを選択できる制服を導入したりしたのがきっかけだ。「男女の『間』のデザインがあってもいいのでは」と考えたという。

 他校や従来のジェンダーレス制服との差別化、動きやすさ、品格、着心地などをテーマに、教員や学生の13人で6回のミーティングを重ね、10種類のデザインを提案。昨年11月、同大の学生393人にアンケートを実施して評価してもらった。

 最も評価が高かったのはベージュのブレザーに、長めのチェック柄キュロットを合わせたもの。反橋一憲助教は「性別に関係なく着用できるゆったりとしたパンツスタイルが特徴」と話し、デザインを基に実際に作ってみた。

 先月12日には、名古屋市千種区の愛知工業大名電高校生徒会の5人と意見交換会を開催。普段着ている制服の印象を聞くと、「服を選ぶ手間がいらない」「中高生の時しか着られない」「学校の一員として自覚が芽生える」など肯定的な意見が多くを占めた。

 「制服自体にはメリットを感じていることが分かった」と反橋さん。だからこそ、今後も制服についての意識調査を続け、今年の学祭で何らかの成果を発表することも検討している。

(2023年7月6日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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