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お知らせ  2023.06.14

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名古屋音大に指揮者課程 来年度 部活の外部指導者も養成

 名古屋音楽大(名古屋市中村区)は来年度、オーケストラなどの指揮者を養成する専門課程を新設する。同大によると、中部地方の大学では初めて。プロに加え、今後の需要増が見込まれる学校部活動の外部指導者らを育てる狙いがある。

 現在、国内で指揮を専門的に学べる大学は東京芸術大や京都市立芸術大、桐朋学園大(東京)など五校程度しかない。卒業後のプロへの道が限られることに加え、通常の授業でピアニストを二人要するなど、楽器や歌の習得に比べて課程の運営に多額の費用がかかることも背景にある。

 名古屋音楽大では、音楽学部内に楽器や声楽と並ぶ「指揮コース」を設置。学生はプロフェッショナル、指導者の各専攻に分かれ、学内のオーケストラや吹奏楽団などを指揮しながら四年間かけて技能と理論を深める。指導者専攻は、これまで多くが独学だった学校やアマチュア楽団・合唱団の指導者養成を目指す全国初の専門課程という。

 コース新設を前に、今月、名古屋市出身でセントラル愛知交響楽団常任指揮者の角田鋼亮(こうすけ)さん(42)、国際経験豊かな秋山和慶(かずよし)さん(82)が客員教授に就任した。角田さんは「指揮法は昔の『指示型』から演奏者との対等な関係へと変わってきており、伝え方など教科書に書いてあること以上の技術が求められる。体感しないと分からないことが多く、大学で学ぶ意義は大きい」と話す。

(2023年6月14日 中日新聞朝刊26面より)

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