藤田医科大（豊明市）は、中国の上海交通大医学院と学術協力の推進を目的とした協定を締結した。研究者や学生の交流を通して、医療従事者の育成支援や災害医療分野の相互協力などを進める。

　協定式が５日、上海交通大医学院で行われた。藤田の湯沢由紀夫学長は「世界の教育や医療をけん引する大学と交流協定を締結することは大変名誉。日中における世界水準の国際研究交流が促進されることを期待する」、上海の范先群（はんせんぐん）院長は「日本で多大な医療貢献を行い、特色ある研究を進める藤田医科大と新しいコラボレーションが生まれることを楽しみにしている」とあいさつした。

　今後は、定期的な学術交流会の開催を通じて共同研究課題を共有するほか、がん研究分野の相互協力、中国のリハビリテーション分野における医療従事者の育成支援、災害医療分野の相互協力を行っていく。（福本英司）

（2023年6月14日　中日新聞朝刊県内総合版より）