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学生活動  2023.02.25

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セラミックでロケット 難しい 「大学コンソーシアムせと」報告

幅広い分野の活動に関する発表があった報告会=瀬戸市蔵所町の瀬戸蔵で

幅広い分野の活動に関する発表があった報告会=瀬戸市蔵所町の瀬戸蔵で

 瀬戸市と、同市や長久手市、尾張旭市などの6大学でつくる「大学コンソーシアムせと」は22日、2022年度の活動成果報告会を瀬戸市蔵所町の複合施設「瀬戸蔵」で開いた。

 コンソーシアムせとは、行政と大学で新しい文化活動を生み出し、地域に貢献することを目指す。各大学は助成金を使い、瀬戸市内で研究やフィールドワークを実施している。22年度は、学生団体や研究室など13組が発表した。

 愛知工業大の学生団体「ASTRON」は、瀬戸市の製陶会社が作ったセラミック部品を、ガス排出部のノズルに使ったロケット打ち上げ実験について報告した。ノズルが発射時の熱に耐えられるかについて燃焼実験を重ねた上で打ち上げようとしたが、配管のトラブルなどで失敗した。メンバーの小嶋一路さん(24)は「市や事業者に支えてもらい、責任の重さを痛感した。経験を将来に生かしたい」と語った。

 他にも、市内のノベルティ・こども創造館をPRするポスターを制作した金城学院大広告研究会など多様な活動の報告があった。講評した名古屋文理大の落合洋文基礎教育センター長(65)は「陶器産業を取り巻く厳しい現状など瀬戸は課題が多いが、発表には再生のヒントを感じた。学生には地元の人を巻き込む力がある」と感心していた。(加藤慎也)

(2023年2月25日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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