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学生活動  2023.02.10

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“乱入”続くよ どこまでも 路面電車でプロレス 愛大同好会、豊橋で

路面電車でのプロレス興行をPRするマチョさん=愛知県豊橋市で

路面電車でのプロレス興行をPRするマチョさん=愛知県豊橋市で

■「狭い車内だが、迫力たっぷりに」

 愛知県豊橋市で「市電」の愛称で知られる豊橋鉄道市内線の路面電車。その車内をリングに見立て、学生レスラーらが前代未聞のプロレス興行を18日に開く。企画したのは愛知大プロレス同好会。代表のマチョ・ギャローズさん(22)=本名・杉浦永卓(はるたか)、同大文学部4年=は「狭い車内だが、観客の前で迫力たっぷりの掛け合いを見せたい」と気合十分だ。(鍵谷朱里)

 マチョさんと友人らが2019年に設立した同好会はこれまで県内外の大学や豊橋駅などで興行を重ねてきた。プロレスファン層の拡大と街の活性化を目指し、今回は豊橋を象徴する路面電車に目を付けた。豊鉄の好意で1両を丸々借り切れることになった。

 気になるのは、座席で見守る観客26人や運行の安全をどう確保するか。マチョさんによると、豊鉄との調整で「電車が脱線したり、車内で観客に当たったりすることがないよう、ドロップキックのような車内の物を壊しかねないほど勢いのある技は出さないと打ち合わせした」という。

 全長14.5メートルの電車は午前10時1分に豊橋駅前の電停を出発する。ドアが閉まると同時に試合開始のゴングが鳴り、終点の赤岩口まで約25分間、マチョさんのほか慶応大や一橋大のレスラーらが幅0.7~1.9メートルの通路などをリングとして、技の応酬を展開。途中の11電停に停車するたびに選手が1人ずつ“乱入”し、計13人の勝ち抜きで勝者を決める。

 対戦相手に豊橋銘菓のブラックサンダーを食べさせ合うユニークな掛け合いも用意。マチョさんは「プロレスを見たことがない人も楽しめるエンタメ性の高い内容」と語る。

 4月から社会科教師として中学校の教壇に立つマチョさん。アマチュアでプロレスを続ける予定だが、学生レスラーとしての活動は今回で一区切りだ。「学生らしい熱意とパワーにあふれた闘いをファンにお届けし、4年間の集大成を飾りたい」と意気込んでいる。

 既にチケット(5000円)は完売。このほか18日午後2時から8つの学生団体による「全国プロレス」を愛知大豊橋キャンパス大ホールで開く。こちらは入場無料。

(2023年2月10日 中日新聞夕刊7面より)

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