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中日新聞掲載の大学記事

大学野球  2023.04.09

愛知大学野球 名城大3季連続Vへ快幕

愛大を2安打に抑え完封した名城大の岩井俊=パロマ瑞穂野球場で(川柳晶寛撮影)

愛大を2安打に抑え完封した名城大の岩井俊=パロマ瑞穂野球場で(川柳晶寛撮影)

(8日・パロマ瑞穂)
 春季リーグが開幕した。昨年の春秋リーグを連覇した名城大は、1部昇格の愛大に6-0で勝ち、開幕戦を白星で飾った。プロ注目の岩井俊介投手(4年・京都翔英)が2安打完封、12奪三振の快投をみせた。中京大は愛知東邦大を8-1で破り、先勝した。

■岩井俊99球12K完封

 4年生のシーズンで最高のスタートを切った。名城大の開幕投手・岩井俊は2安打完封勝利。四死球なしの99球で「マダックス」(100球未満の完投)も達成し、「早いカウントで追い込めたので三振を取りにいくボールで腕が振れた」と満足げに笑みを浮かべた。

 チームのスピードガンでこの日の直球は最速151キロを計測。持ち前のスピードボールに加え、冬のブルペン投球でリリースポイントの安定を重点的に意識。制球力も向上し、スライダーなどの変化球を低めに集めてバットに空を切らせた。

■防御率0・00狙う

 今季の個人目標は防御率0・00。「プロに行きたい。そのためにも防御率が一番評価されると思う」とプロ入りへの勝負の年は自責点0にこだわる。この日は10球団計22人のスカウトが集結。広島の松本スカウトは「真っすぐも来ていて腕も振れている。制球がよくなった」と評価。ロッテの榎スカウト部長は「ボールが強くてスライダーがいい」とうなずいた。

 身近なライバルの存在も刺激になっている。名城大には今秋のドラフト上位候補に挙がる最速151キロ右腕、松本凌人投手(4年・神戸国際大付)も控える。「松本はずっといい投球をしている。負けたくない。まだ追いつけないけど、ちょっとは近づけたかな」。同じ年のチームメートとともに3季連続優勝への原動力となる。 (谷大平)

■2ラン2発 新4番の伊藤雄

 名城大の新4番、伊藤雄が逆方向へ2ラン2本を放った。1-0の3回2死二塁で左中間への一発でリードを広げ、7回は左越えのダメ押し2ラン。2本塁打を含む3安打4打点と開幕戦から大暴れした。昨年まで4番を担った野口らが卒業し、新チームでは主将にも就任。「チームが勝ててよかった。目の前の一戦に集中していく」と気を引き締めた。

■磯貝7イニング1失点 中京大

 中京大の最速152キロ右腕、磯貝和賢(かずよし)投手(4年・中部大第一)が先発で7イニングを4安打1失点と好投した。185センチ、97キロの恵まれた体格から投じるキレのある直球を軸に4回まで無安打に抑えた。故障もあって昨季まで満足な投球ができていなかっただけに「チームに迷惑を掛けた分、自分が引っ張っていかないといけない」と力を込めた。

▽1回戦
愛大 000000000|0
名城大 10200021x|6
(愛)玉木、金森、村上-稲吉
(城)岩井俊-加藤
本塁打 伊藤雄2(城)

愛知東邦大 000000100|1
中京大 14000003x|8
(邦)徳久、玉井、富田-松吉
(京)磯貝、高木-牧山
本塁打 山本遼(京)

(2023年4月9日 中日スポーツ9面より)

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