チームの一員として動画製作にあたった小松崎直さん＝白山市横江町で

　ニセ電話詐欺の被害を防ごうと、白山署は、金沢工業大（野々市市）の学生らでつくるベンチャー企業「ＣｉｒＫｉｔ（サーキット）」（同）と合作した詐欺被害防止を啓発するアニメ動画を、白山市横江町のイオンモール白山で公開している。　（安里秀太郎）

　いずれも２年の小松崎直さん（２０）と柳瀬然（ぜん）さん（２０）がプロジェクトチームを組み、署から詐欺の手口などの説明を聞き、約４カ月かけて製作した。

　動画は約１５秒。お年寄りの女性が電話をしながらせわしなくＡＴＭを操作するのを、若者が不審に思って声をかけ、目的などを聞き出し、詐欺被害を未然に防ぐ、というストーリー。

　小松崎さんは「大きなスクリーンで流してもらえてうれしい。動画の効果で、被害者を少しでも減らせれば」と期待した。生活安全課の横井優次課長は「詐欺被害を防ぐには、ターゲットになりやすい高齢者の意識付けだけでなく、周囲の人の協力も必要だということを動画を通じて周知していく」と語った。

　動画はイオンモール白山で来年１月末まで上映。同市宮丸町の道の駅めぐみ白山や同署ロビーのモニターでもしばらく見ることができる。

（2022年12月6日　中日新聞朝刊加賀裏版より）