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学生活動  2022.10.22

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丼ひっくり返す 「尾張中村めし」 愛大生が新レシピ

自分で皿に丼をひっくり返して完成させる尾張中村めしをPRする学生たち=中村区平池町の愛知大で

自分で皿に丼をひっくり返して完成させる尾張中村めしをPRする学生たち=中村区平池町の愛知大で

■24日から限定販売 SNS映えも狙う

 中村区のもてなしグルメ「尾張中村めし」の新たなレシピを同区の愛知大の学生たちが考え、24日から一般向けに期間限定で販売する。区内の人口動向からターゲットを絞り、人気のご当地グルメの特徴を分析。研究の成果が詰まった力作だ。 (村松秀規)

 お盆の上に載った空の皿と白米が盛られた丼。これが、学生考案の尾張中村めしだ。「類を見ない食べ方が、大きな特徴です」と学生は話す。皿を丼にかぶせ、ひっくり返すのが、その食べ方。丼の底にあった、甘辛いみそ味の鶏そぼろやレンコンなどが登場し、料理が完成する。値段は400円(税込み)。

 尾張中村めしは5年前から、地域住民らがドリアやハンバーグなど29品のレシピを考えてきた。地元で生誕したとされる豊臣秀吉が好んで食べたと伝わるゴボウや、名古屋めしの味の決め手となる赤みそといった、ゆかりの食材を使うのが特徴だ。若者に向けてもPRしようと、この春、区が学生たちにレシピづくりを依頼した。

 経営学部の土屋仁志准教授のゼミで、マーケティングの理論などを学ぶ学生15人が担当。区の人口ピラミッドや昼夜間人口などから15歳以上の就業者や学生、単身世帯に狙いを絞った。全国1300種類のご当地グルメや外食市場の調査を分析。「丼」「インパクト」「手ごろな価格」などのコンセプトを導き出した。

 3年の小藤舞子さん(21)は「アレンジが可能なのが強み。多くの人に注目してもらえたら」と話す。トッピングを追加したり、器の形を変えたりして楽しんでもらうことも想定。丼をひっくり返すという一手間は、短い動画にするのに最適で、交流サイト(SNS)で拡散されることも狙う。3年の伴海人さん(21)は「たくさんの方々に食べていただけるようPRもがんばっていきたい」と語った。

 販売は、愛知大名古屋キャンパス厚生棟1階の生協レストランアペティで。期間は、24~28日と、11月21、22、24、25日の午前11時~午後2時(各木曜日は午後1時半まで)。正午~午後1時は学生で混雑するため、正午前の利用を呼びかけている。

(2022年10月22日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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