学生らの熱戦を大勢の観客が楽しんだ＝豊橋駅南口駅前広場で

　低迷する学生プロレスの復活を期して、愛知大豊橋キャンパスの同好会が１６日、興行をＪＲ豊橋駅南口駅前広場で催した。慶応大、一橋大の同好会メンバーや愛好家の学生、社会人ら約２０選手が参戦。リング狭しと躍動し、大勢の観客を沸かせた。

　主催したのは、東海地方で唯一残る愛知大の同好会。コーナーポスト上からの空中殺法、ロープに投げてからのラリアットといった派手な大技や、タッグマッチでの華麗な連係が決まるたびに、会場からは大きな拍手がわき起こった。

　棚橋弘至さん（４５）＝立命館大、真壁刀義さん（５０）＝帝京大＝ら、日本最大級の団体「新日本プロレス」のスター選手も輩出した、大学の同好会。１９９０年代には全国各地にあったのが、人気の低迷で今では１０校ほどにまで減ってしまった。

　愛知大の同好会部長のマチョ・ギャローズさん（２１）＝本名・杉浦永卓、文学部４年＝は「想定以上に人が集まってくれてよかった。自分たちのやってきたことが間違っていなかったと思えてよかった」と話していた。（斎藤徹）

（2022年10月17日　中日新聞朝刊三河版より）