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木の場 憩って 金沢工大院生ら設計 尾張町に1カ月間
さまざまな時代の建築物が集まる金沢市尾張町に、憩いの場「木の場」が登場した。11月15日まで利用できる。金沢工業大と同市の産官学連携で実現した。オープニングイベントが15日、設置された同町の越山甘清堂本店であり、学生らがコンセプトなどを説明したり、住民が和菓子と茶で一服したりした。
金沢町家のような深い茶色の重厚感がある木造で、出入り口や座席は緩やかなカーブを描いている。高さと奥行きは約3.4メートル、幅は4メートル。吹き抜けの天井には、地元住民から提供を受けた着物の端切れをつないだ鮮やかな布が風に揺れる。マスク越しから新しい家のような木材の香りが漂う。
新しい木質系材料「直交集成板(CLT)」が使われ、断熱と遮炎性に優れているため、防火地域の尾張町でも利用できる。集まった人の会話が生まれるように、座面の配置にもこだわったという。
設計や計画の中心を担った金沢工大院生の古城奈央さん(23)は「地元の人にとって誰かがいるからふらっと来てみたというような場所になれば」と話した。
このプロジェクトは金沢市が木の文化都市を目指し、学生のアイデアを募る建築コンペの一環。昨年9月の発表で古城さんが所属する同大建築学科・宮下智裕研究室の提案が最優秀賞に選ばれたことから始まった。 (岩本雅子)
(2022年10月16日 北陸中日新聞朝刊金沢版より)
金沢町家のような深い茶色の重厚感がある木造で、出入り口や座席は緩やかなカーブを描いている。高さと奥行きは約3.4メートル、幅は4メートル。吹き抜けの天井には、地元住民から提供を受けた着物の端切れをつないだ鮮やかな布が風に揺れる。マスク越しから新しい家のような木材の香りが漂う。
新しい木質系材料「直交集成板(CLT)」が使われ、断熱と遮炎性に優れているため、防火地域の尾張町でも利用できる。集まった人の会話が生まれるように、座面の配置にもこだわったという。
設計や計画の中心を担った金沢工大院生の古城奈央さん(23)は「地元の人にとって誰かがいるからふらっと来てみたというような場所になれば」と話した。
このプロジェクトは金沢市が木の文化都市を目指し、学生のアイデアを募る建築コンペの一環。昨年9月の発表で古城さんが所属する同大建築学科・宮下智裕研究室の提案が最優秀賞に選ばれたことから始まった。 (岩本雅子)
(2022年10月16日 北陸中日新聞朝刊金沢版より)