テープカットで開院を祝う関係者＝東区東桜２の愛知医科大眼科クリニックＭｉＲＡＩで

■専門医療が身近に　あす診療開始

　愛知医科大（長久手市）が東区東桜２に開設する「眼科クリニックＭｉＲＡＩ（ミライ）」の開院記念式典が２日、同院で開かれた。交通の便がよい場所に大学病院と同等以上の医療機器をそろえ、緑内障などの専門医による治療や手術を行う。４日に診療を開始する。

　同大の５０周年記念事業で、内科全般を診療していたメディカルクリニックを眼科専門に再編した。検査室３カ所、手術室２カ所に最新機器を備え、さまざまな日帰り手術に対応。入院が必要になった患者は長久手市の同大病院で受診できるなど連携体制も整えた。

　クリニック内にはコンタクトレンズ大手の「メニコン」（中区）の寄付講座で研究拠点を設け、国際的に注目されるテーマとなっている近視の進行抑制について、産学連携で研究開発を進める。

　式典には関係者２０人が出席。同大の祖父江元理事長は「臨床と研究のハイブリッドな拠点は全国でもほかにない。大学としてサポートに全力を挙げたい」とあいさつした。クリニック長を務める三木篤也教授は「大学病院の専門医療をより身近に、より多くの皆さんに届け、新規治療の開発に積極的に取り組みたい」と意気込みを語った。　（今井智文）

（2022年7月3日　中日新聞朝刊市民版より）