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お知らせ  2022.06.01

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大学と地域 芸術共有の場に 斜面生かした野外ステージ「地形劇場」

「地形劇場」を整備する音楽学部棟前の斜面=長久手市の県立芸術大で

「地形劇場」を整備する音楽学部棟前の斜面=長久手市の県立芸術大で

 県立芸術大(長久手市)は31日、キャンパス内にコンサートなどが開ける野外ステージを整備すると発表した。音楽学部棟の前の斜面の地形を生かし、その名も「地形劇場」。インターネットを通じて資金調達するクラウドファンディング(CF)による寄付も活用し、12月までには完成させる計画だ。 (小島哲男)

■県芸大 CFで寄付募る

 音楽学部棟校舎地下1階のコンクリート部分をステージとし、高低差8.5メートルあるすり鉢状の斜面に、円弧を描く7段の観覧席を設ける。予算2000万円に加え、CFで300万円を目標に資金を集め、今夏着工する。

 キャンパスは長久手市南東部の森の中。周辺500メートル以内に民家はなく、戸山俊樹学長は「どれだけ音を出しても、ご近所に迷惑をかけることはない」と冗談めかし、「この地域の人たちと芸術を共有できる場にしたい」と狙いを語る。

 音楽学部などによるステージだけでなく、美術学部によるアートイベントなど、幅広い活用を視野に入れる。

 2013年に完成した音楽学部棟は、自然の改変をできる限り避けるため、斜面に沿って立つ高床構造とした。棟の前の斜面の活用法をこれまで検討してきたが、長引くコロナ禍が、屋内を利用する施設ではなく、屋外を活用する野外ステージを整備することを後押しした。

 県芸大がCFを活用するのは初めて。ウェブサイト「READYFOR(レディーフォー)」で5月30日に開始、6月30日まで寄付を募る。金額に応じて、返礼として、地形劇場の座席への名前掲載やプライベートミニコンサートへの招待などを用意した。

(2022年6月1日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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