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学生活動  2022.02.16

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金城学院大学生団体 買い取り 休校分の野菜 子ども食堂に 教科書譲渡で寄付金集め

尾張旭市内の子ども食堂にダイコンを届ける学生たち=尾張旭市柏井町のパークサイド食堂で

尾張旭市内の子ども食堂にダイコンを届ける学生たち=尾張旭市柏井町のパークサイド食堂で

 コロナ禍で尾張旭市の小中学校の休校が相次ぎ、給食で使われる予定だった野菜を金城学院大(名古屋市守山区)の学生が買い取って、市内の子ども食堂に15日から配り始めた。費用は、教科書の譲渡活動で集めた寄付金を充てた。(西川侑里)

 同大の学生団体「ハッピーウーマンサークル」が企画。SDGs(持続可能な開発目標)の実現や女性の社会進出を目指して35人が活動する。代表の生活マネジメント学科4年吉田光里さん(22)が発案した。

 もともとは食品ロス削減に向けて規格外野菜を買い取り、活用する予定だった。昨年7月から学内で使い終えた教科書を引き取って後輩に譲渡。1冊あたり500円程度の寄付金を募り約1万円の資金をためた。

 1月に入って、同市東大道町の尾張旭グリーンセンターひまわりマルシェに買い取りを相談すると、休校で給食用のキャベツなどの野菜が大量に余っていることを告げられた。吉田さんは子ども食堂でボランティアをしていて市社会福祉協議会とも連携し、市内の3カ所で食材に使ってもらうことを提案した。

 14日に同マルシェで9人の学生が、農家から朝届いたダイコン75キロとニンジン21キロを買い取って小分けにし、段ボールに詰めていった。JAあいち尾東の大津和也係長は「今回は余った野菜の量が多く、申し出は非常に助かった。生産者も安心できたと思う。地産地消を目指しているのでなおさらありがたい」と感謝を伝えた。

 15日に野菜を受け取った尾張旭市柏井町のパークサイド食堂代表代理の小池牧雄さん(54)は「立派なダイコンですね。今はコロナ禍で食材を取りに来てもらう形を取っている。たくさんの家族に喜んでほしい」と話した。

 吉田さんは、教科書の譲渡は継続する予定で「想定とは別の側面から、休校による給食への影響という身近な食の問題を知ることになった。今後も寄付金を集めて社会で困っていることに広く目を向けたい」と意気込んだ。

(2022年2月16日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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