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学生活動  2022.01.21

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マイ傘袋 環境にやさしく 金城学院大生が企画、商品化へ

「マイ傘袋」のタグを端末にかざす考案者の西塚さん(右)と谷沢さん=金城学院大で

「マイ傘袋」のタグを端末にかざす考案者の西塚さん(右)と谷沢さん=金城学院大で

 雨天時に使い捨てされるポリエチレン製傘袋の多さを問題に感じた金城学院大(名古屋市守山区)の学生たちが、何度も使える「マイ傘袋」を企画、商品化を目指して動き始めた。社会貢献に取り組む団体に寄付できるポイントもためられ、一石二鳥のアイデアだ。(大森雅弥)

 取り組んでいるのは、同大人間科学部3年の谷沢(たにざわ)さん(21)=刈谷市=と西塚(にしづか)さん(21)=みよし市。社会課題を解決する企画を考えるだけでなく、外部の機関を巻き込んで実行に移すことを目指す橋川健祐准教授の講義を受講している。

 2人は身の回りの環境問題を探す中でポリエチレン製傘袋に注目。雨天の日に同大で使われた傘袋を1枚ずつ数え、学生5000人の同大で1日1740枚にもなることを確認した。全国の大学で100万枚使われる計算になるという。プラスチックの海洋汚染が問題になっている今、傘袋も削減が必要とマイ傘袋「U-Bag」を企画した。

■「人々の意識改革につながれば」

 商品化に向け、社会課題の解決に取り組む企業「MILKBOTTLE SHAKERS(ミルクボトルシェイカーズ)」(大阪市)に協力を仰ぎ、同社が開発したICタグ付きエコバッグ「Loopach(ルーパック)」のシステムを応用することにした。協賛企業などが建物の入り口に設置した端末に、利用者が傘袋のタグをかざすごとにポイントが付与され、たまったら環境保護や福祉などに取り組む団体に寄付できる仕組み。寄付の資金は、システムの協賛企業・団体が拠出する。

 2人は、タグを傘袋に付ける縫製を、名古屋市港区の「みなと福祉会イルカ作業所」に委託。今後、スーパーや大学などに協賛を求めていく考えだ。現在は布製など傘袋の既製品を使ってモニタリング調査中。学生90人のモニターの意見も生かして、5月からオリジナルデザインの傘袋を販売したいという。クラウドファンディングで資金も募っている。募集は1月28日に終了するが、目標金額に届かなくても計画を進めるという。寄付先は「U-Bag 環境改善」で検索。

 2人は「エコバッグのようにマイ傘袋を持つのが当たり前というふうになってほしい。これを通じて人々の意識改革につながれば」と話している。

(2022年1月21日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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