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学生活動  2022.01.25

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校歌 手話で歌ってみた 至学館大生が動画制作

「大丈夫ですか?」の手話を越智准教授に見せる高橋さん(左)=大府市の至学館大で

「大丈夫ですか?」の手話を越智准教授に見せる高橋さん(左)=大府市の至学館大で

 大府市の至学館大で越智久美子准教授のゼミナールに所属する4年生が、同校の校歌「夢追人」を手話で歌った手話歌(しゅわか)の動画を制作し、24日から公開を始めた。「自分たちでも手話が表現できた。手話のハードルが下がってほしい」と、動画に願いを込める。(栗山真寛)

 新型コロナウイルス感染症の影響で学園祭、ゼミ合宿などの恒例行事が中止となり、ゼミ単位で残る成果として越智准教授からの提案を練り上げて制作した。

 手話は、昨年末に地元のろう者と手話通訳者を招いて学んだ。歌詞の手話表現についても、2人と学生たちで対話を重ね、一語ずつの逐語訳ではなく、歌詞の意味を大きく捉えたシンプルな意訳で表現した。

 撮影は授業がリモートに切り替わる直前の今月17日に実施した。4年生18人のうち、体調が万全な12人が出席。1人が歌い、残りが手話を担当した。

 編集を担当した4年生の高橋さん(22)は「みんなきちんとやろうという意志が強く、手話を覚えるのが早かった」と振り返る。4月から東京消防庁に就職予定で「手話に縁があったので、ろう者の方からの通報でも心の安心感を与えられるよう手話や筆談など自分なりにできる工夫をしていきたい」と話した。

 越智准教授は「これまでのゼミ生には性的少数者や障害者もいた。多様でいろいろな人への理解を持ってほしかった」と狙いを語る。学生たちがその思いを受け止め、ろう者、手話通訳者からも「良くできた動画」と評価され、「学生たちがうれしそうにやってくれたのが良かった」と笑顔を見せた。

 学生たちは「『歌詞が良いよね』と言って夢追人を検索する人に動画が届いて、手話への関心が広がったら」と期待を寄せる。動画は「夢追人 手話」で検索。

(2022年1月25日 中日新聞朝刊知多総合版より)

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