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中日新聞掲載の大学記事

お知らせ  2022.01.14

学び、交流の基盤に 名大・東山に計画の2施設 屋上は緑の広場

 名古屋大と岐阜大を運営する東海国立大学機構は、名大東山キャンパス(名古屋市)で整備を計画する「プラットフォーム」と「地域連携グローバル人材育成拠点施設」の概要を明らかにした。緑豊かな構内の景観を生かして、自然光を取り入れ、両大の学生らが交流を楽しめる造りにする。(出口有紀)

 プラットフォームは、鉄筋コンクリート造り地上、地下各1階建ての延べ約7000平方メートルで、2024年3月末に完成予定。東山キャンパス中央にあり、図書館につながる一角「グリーンベルト」に設けられる。並木に囲まれ、学生の憩いの空間ともなっているグリーンベルトの景観に調和するよう建物を高層にせず、屋上は緑化した広場にする。

 英語で「土台」や「基盤」を意味するプラットフォームの地下部分は、市営地下鉄名城線の名古屋大学駅からプラットフォームを経て、図書館へ直結させる。地下空間にはカフェのほか、VR(仮想現実)を使った教育コンテンツを試す場や学生の課外活動の発表の場などを置く。図書館に向かう学生が、先端技術を知り、仲間と出会える基盤にする。

 地域連携グローバル人材育成拠点施設は、老朽化した工学部7号館などを取り壊して整備。鉄骨造り延べ約1万7000平方メートルの2棟からなる。地上9階建ての教育研究棟には講義室やホール、研究室のほか、産学連携のスペースも確保。地上2階建ての福利厚生棟には食堂などが入り、2棟はデッキでつながる。

 23年9月末に完成予定で、建物の整備費は約60億円。民間の設計、建築会社など3社が施設の整備と運営を担うPFI(民間資金活用による社会資本整備)方式を採用する。

(2022年1月14日 中日新聞朝刊県内版より)

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