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学生活動 2021.12.07
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構内バリアフリー 地図で示して安心 南山大生 車いす利用者と調査
南山大(昭和区)の学生らが、構内の多目的トイレやスロープの位置などをまとめた「バリアフリーマップ」を作った。車いす利用者らとキャンパスを歩き、全ての人にとって施設が使いやすい状況になっているかを調べた。学生らは「通行しにくい場所を示せば当事者だけでなく、学生にも意識してもらえる。皆さんに安心して来てほしい」と期待している。 (出口有紀)
マップでは、本部棟や図書館などの施設ごとに、自動ドアやスロープ、多目的トイレの位置が分かるようにした。構内は坂が多いため、傾斜が急な場所は矢印で図示。点字ブロックの表示の不備など、個別に注意するべき場所もまとめた。
■「学生も意識して」
マップ作りは、同大と海外の学生をオンラインでつなぐ授業の一環。学生8人が、昭和区の社会福祉法人「AJU自立の家」の車いす利用者らと一緒にキャンパスを歩き、通路の幅や多目的トイレの設置状況などを見て、どこが障壁になるかを調べた。この授業で連携する米国デンバー大の学生らと議論し、バリアフリー化の状況を比べた。
米国の学生と議論したいと授業に参加した2年の加藤楓佳(ふうか)さん(20)=岩倉市=は、これまでバリアフリーについて考えたことがなかったという。「古い建物には段差が多いのに、入り口にスロープがあるところは少なかった。こうなったのは、今まで気付かなかった学生の責任でもある。デンバー大の学生のように、友人同士で一緒に考えられたら」と自戒を込める。
学生とともにマップを作った同法人常務理事の辻直哉さん(50)は「デンバー大では障害者のためにバリアフリーにするというより、誰でも使えるように施設を整えていて区別がない。身近な場所での障壁を意識してもらえる機会になったのでは」と話した。マップは南山大ホームページから見られる。
(2021年12月7日 中日新聞朝刊市民版より)
マップでは、本部棟や図書館などの施設ごとに、自動ドアやスロープ、多目的トイレの位置が分かるようにした。構内は坂が多いため、傾斜が急な場所は矢印で図示。点字ブロックの表示の不備など、個別に注意するべき場所もまとめた。
■「学生も意識して」
マップ作りは、同大と海外の学生をオンラインでつなぐ授業の一環。学生8人が、昭和区の社会福祉法人「AJU自立の家」の車いす利用者らと一緒にキャンパスを歩き、通路の幅や多目的トイレの設置状況などを見て、どこが障壁になるかを調べた。この授業で連携する米国デンバー大の学生らと議論し、バリアフリー化の状況を比べた。
米国の学生と議論したいと授業に参加した2年の加藤楓佳(ふうか)さん(20)=岩倉市=は、これまでバリアフリーについて考えたことがなかったという。「古い建物には段差が多いのに、入り口にスロープがあるところは少なかった。こうなったのは、今まで気付かなかった学生の責任でもある。デンバー大の学生のように、友人同士で一緒に考えられたら」と自戒を込める。
学生とともにマップを作った同法人常務理事の辻直哉さん(50)は「デンバー大では障害者のためにバリアフリーにするというより、誰でも使えるように施設を整えていて区別がない。身近な場所での障壁を意識してもらえる機会になったのでは」と話した。マップは南山大ホームページから見られる。
(2021年12月7日 中日新聞朝刊市民版より)